1年制MBAプログラム


米国では数少ない1年制MBAプログラムをバブソン大学は提供しています。2年制MBAと比較する形で、その概要とメリット・デメリットをご紹介します。

1年制MBAは夏学期・秋学期・春学期の3学期で構成されており、初年度5月~翌年5月の12か月のみでMBA取得できるプログラムです。1年制MBAの生徒は必修Moduleを夏学期中に履修し、秋学期以降は2年制MBAに合流、2年制MBAと同じカリキュラムが適用されます。参加人数は2年制MBAの約半分程度、80人前後です。

1年制MBAの目玉は5月下旬に始まる夏学期です。6週間/Module×2Moduleの12週間に、2年制MBAの生徒が約30週間かけて学ぶ内容を一気に学びます。期間的制約のために、2年制では必修のコンサルティングプロジェクト(BCAP)や一部の授業が省略されますが、基本的には2年制MBAと同じ内容を学べると考えてよいです。

夏学期中は月曜日から金曜日まで、朝8時半から午後3時過ぎまで隙間なく授業が組まれます。夏学期中は80人前後の生徒が2クラスに分けられ、そのクラスですべての授業を受講します。さらにそれぞれのクラスの生徒が5~6人程度の小グループに分けられ、ほぼすべてのグループワークをその小グループで行います。その結果、自然と予習や試験勉強などもこの小グループ内で助け合って進めることが多くなります。

前半6週間のModule1のテーマは” Building the Platform, From Strategic Perspective to Tools”で、Strategy, Entrepreneurship, Accounting, Business Law, Macro Economics, Organization & Communication, CSRといった経営/組織戦略を中心に学びます。ケーススタディ・クラスディスカッションはあるものの、Module1はReadingからの学習に比重が置かれます。一方、後半6週間のModule2のテーマは” Decision Making and Application”で、Marketing, Finance, Operation, Cost Accounting, Statistics, Information Technologyといったクラスを通して、よりオペレーショナル/アナリティカルな内容を学習します。Module2ではグループワークの比重が高くなり、Class Presentationの機会も増えます。

1年制MBAのメリットはROI、つまり投資対効果の高さです。2年制MBAの60%前後の期間・費用で同じ学位を取得できるのはとても魅力的です。また2年制MBAを選択した場合の機会費用(1年分の収入)も考慮すれば、そのROIの高さは無視できないものと思います。さらに1年制MBAの生徒間に生まれる一種の連帯感もメリットの一つです。学内でもその過密さで有名な夏学期を、同じ仲間と朝から晩まで時間を共にすることで、夏学期が終わるころには戦友のような非常に親しい関係を築くことができます。

しかしながらデメリットもあります。まず2年制MBAの生徒が夏休み期間中に実施するインターンの機会を失うことになります。秋学期や春学期中にPart Timeのインターンをすることも可能ですが、得られるものはFull Timeインターンに比べ少ないでしょうし、クラブ活動などの課外活動の時間を削らなくてはなりません。また課外活動への参加度合いも2年制MBAの生徒に比べると低くなります。クラブのPresidentなどは1年目を経験した生徒でないと就任は難しいでしょう。