Babson Collegeの精神:アントレプレナーシップ

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Babson Collegeが数あるビジネススクールの中で際立った存在感を発揮し続けている理由は、"Entrepreneurship"という、いわばBabson Collegeの建学の精神に強烈なこだわりと熱意を持っているからです。Babson collegeは、アントレプレナーシップを "a way of thinking and acting that is opportunity obsessed, holistic in approach, and leadership balanced"(意訳:機会の発見に強烈なこだわりをもちつつ、統合的なアプローチで、バランスのとれたリーダーシップを発揮する一連の考え方と行動)と定義してます。アントレプレナーは、他の人には見えない機会を見出し、限られたリソースを活用しながら事業を育み、社会に対して新しい価値を創造していく存在です。つまり、アントレプレナーは、Opportunity(機会)に対して心奪われるようでなければならないし、事業を拡大していくためにはありとあらゆる手を尽くさなければならないし、バランスのとれたリーダーでなければ限られたリソースを巧みに活用しきれないという考え方があるのだと思います。
アントレプレナーシップに関する授業は、豊富にあります。しかし、アントレに関する授業の多さが、Babson CollegeをBabson Collegeたらしめているわけではありません。アントレプレナーとはどうあるべきか。アントレプレナーシップの本質とは何なのか。このことを、学生はプログラムの中で突き詰めて考え、その"答え"を身につけていくのです。徹頭徹尾アントレプレナーシップに主軸をおいた教育理念が、Babsonの独自性につながっているのです。

学校の沿革 ~自分を信じる~

Babson Collegeは、1919年にRoger Babsonによって設立されました。 Roger Babsonは、当時Babson's Statistical Organization, Inc,.というビジネスや投資に関連する情報を発信する会社を興し経営しておりまし た。 その会社において、経済学やファイナンスといった通信講座も開催していたのですが、非常に好評だったそうです。 そうした背景から、Roger Babsonは、ビジネスに特化した学校が必要だと痛感し、 Babson Instituteを設立したのが、現在のBabson Collegeに至っています。
その後、Babson Collegeは、教育の狙いを起業家精神の育成に絞ってきました。 その結果、U.S. News & World Report誌、Wall Street Journal誌では、アントレプレナーシップ教育において トップクラスの評価を得るようになりました。
ちなみに、設立者Roger Babsonは、1929年に、株の大暴落を予兆した記事発信したことで有名ですが その際に、他の著名新聞から批判をうけました。 しかし、彼は、自分の説は正しいと主張し、結果的には、Roger Babsonが正しかったことが証明されました。Babson Collegeの学生には、彼の「自分を信じる」という精神が、今も脈々と引き継がれているように感じています。

Entrepreneurial Mind ~実業重視~
時々アプリカントの方から、 “Entrepreneurship”と“General Management”は、同じじゃないのかという質問を受けることがあります。 確かに、「経営」という点では、どちらも同じかもしれません。 しかし、一番異なるのは、アントレプレナーシップ(起業のプロセス)においては、リソースの制限をより強く受ける点にあります。 制約された経営資源の下で、いかに効果的・効率的に成果につなげていくかがより重要になるのです。Babson Collegeのプログラムでは、こうした制約の中で、プロジェクトを如何に進めるかという方法論を学ぶ機会が整えられています。その際たるものは、1年目のきついプログラム構成、そしてBCAP(Babson Consulting Alliance Program)でしょう。

<1年目のきついプログラムで養われるTime Management能力>
1年目の授業は、月曜日から金曜日、ほぼ毎日8:30からスタートし、日によっては午後まで授業が続きます。 学生はこのタイトなスケジュールをこなしながら、課外活動を進めることになります。 その中で、自然と時間的制約を如何に自分の基準でマネジメントしていくかを学んでいきます。
この厳しいワークロードをこなしたとある2年生が、サマーインターンが終わった際に、 「他の学校の人が、『厳しい・大変』と言ってたけど、一年生の頃に比べたら、大したことない気がした」と言っていたのが印象的でした。

<BCAPで養われるTeam Building Skill>
また、BCAPは、1年生全員が取り組むコンサルティングプロジェクトですが、 そのメンバーは、自分たちで選ぶことはできません。 なぜなら、実際のビジネスにおいても、常に好きなメンバーで仕事ができるわけではなく、 また、メンバー同士の衝突があろうとも、それを乗り越えて目的を達成するスキルが必要だからです。また、このプロジェクトを通じて、1年生で学ぶビジネスのフレームワークを、 実際の場面で如何に使いこなしていくのかを身に付けていくことになります。

こうして、Babson Collegeの学生は、実業に必要なEntrepreneurial mindを自然と身に付けていくことになります。


参考) 卒業生が作ったビデオ"Entrepreneurs can change the world"は、Babson Collegeで教えるアントレプレナーシップの精神を分かりやすく伝えてくれています。